神風の如く








自分が斬った男を見て、固まっている





手は震えていた





華蓮は人を斬った────殺したのだ






その重みが腕に乗り、耐えきれなくなって刀を落とした





──カシャン






覚悟なんて、ぜんぜんできてなかった





人の命を奪うことが、こんなにも、こんなにも──────





「蓮、どうした!?」





土方の自分を呼ぶ声にようやく我に帰る





「土方さん………………私、殺してしまいました


仮に敵だったとしても、この男には家族とか仲間がいるんですよね……





これで、私もいつ殺されてもおかしくありません……」





華蓮はへらっと笑う





壊れそうな心に、泣き出しそうな目に気づかれないように





「土方さんを守れて、よかったです」





これは本心





なんと皮肉なことだろう





誰かの命を守るために、誰かの命を奪わなければならないのだ