神風の如く









「卑怯者が」





自分の志気を高めるかのように呟いた





周りの音が一瞬にして消え、人が動くスピードも遅くなったように感じる






──ザンッ





一人が華蓮に襲いかかり、それを刀で受け止めようとするフリをしながら避ける




その隙にできた一瞬で相手の腹を膝で思いっきり蹴り上げ、肘を首元に落とすと、動かなくなった




「なにっ!?」




驚いてもう一人襲って来たが、それを刀で受け止めて、次の瞬間に左手で相手の腕を掴みひねりあげた





「うぅああ」




そのまま胸ぐらを掴み、腹を蹴って吹き飛ばした





その瞬間、後ろから最後の一人が腕を振り下ろすところだと気づき、素早く動くと刀を持っていない右手で顎を殴り動けないように足を斬る





命を奪うことはできないが、華蓮は迷いなく男の足に刀を向けた





このときの華蓮は蓮であって、華蓮ではなかったのである





土方のそばへ寄ろうとすると、彼もちょうど三人を片付けたところであった





華蓮とは違い、三人が倒れている場所に血だまりができていて事切れているのがわかる





「無事か!!!」





「はい……ただ、致命傷は与えてないので、まだ動く可能性があります」





土方の羽織りには返り血が付いていた