──ジャリ
黒い服に身をまとった男たちは華蓮と土方を囲み行く手を阻む
お互いの利き手に沿って、華蓮は左側、土方は右側にだった
「いいか、無理して斬らなくていい、お前の戦い方でも十分通用するはずだ」
土方は相手に聞こえないようにこっそりと言った
お前の戦い方────つまり体術も織り混ぜろ、ということか
確かに華蓮はまだ人を斬れるほど刀を扱える自信はなかった
傷を負わせられるとしても、沖田のように一撃で致命傷をくらわせるのは厳しい
ならば──────
「ごちゃごちゃうるせぇな
逃げ道を作る相談か?
はっ………どっちも逃がすつもりはねぇぜ?」
薄気味悪く笑う男は、一瞬にしてこちらにに突っ込んできた
──カキンッ
土方がかろうじて受け止める
「土方さんっ!」
「後ろは任せた!!!」
「はいっ!!」
きっと、土方と刀を交えているのが、一番腕の立つ男だ
そして、敵は三人ずつに別れて華蓮と土方の前にそれぞれいた
二人に対して六人とは─────
空手をやる華蓮からすれば、勝負は一対一が基本
何十人対何十人ならば話は別だが、こちらは二人なのだ
