黒色女子を個人授業

翌日。昨日の今日だというのにクライアントとの打ち合わせがある。

しばらくあのセクハラオヤジとは顔を合わせたくないのだが。憂鬱だ。

客先に向かう電車の中で、私の心中を察してか、大城さんが声をかけてきた。

「今日は矢追さん、休みだって」

「そうなんですか」

ホッとした表情があからさまに出てしまったのを見て、大城さんが苦笑する。

「昨日、二次会でこれでもかってくらいガッツリ飲ませてやったから。
……まぁ、おかげでこっちも二日酔いだけど」

と苦い表情でこめかみを抑えた。