黒色女子を個人授業

「失礼ですよ今井さん、これでも天野さん、今日のために気合い入れて来たんですから!」

ほらっ! スカート! とジェスチャーする柏木さんに、私は「いや、気合いとか違うから」と弁解する。

しかも今、何気なく『これでも』とか言ったし。

悪気がないのも困りものだ。


それを見た今井さんは私のスカートに目をやりながら「そういや珍しいな、そーかー、お前もちゃんと女だったんだな」と余計腹の立つ感想を述べた。

「そうですよ、せっかくのイケメンゲット作戦がセクハラで台無しですよー」

「……だから違いますって」否定する私をよそに

「でも色が地味だ」

「この色と素材が今年キテるんですよ」

「どっちにしろイケメンゲットは無理だろう」

「そんなことないですよ! 今井さん見る目ないですねー」

柏木さんと今井さんが勝手に盛り上がり出したので、とりあえず放っておくしかなさそうだ。