黒色女子を個人授業

「探しましたよー、矢追さん」


またしても軽快に飛び込んできたのは大城さんだった。


「 二次会行きましょう! みなさんお待ちですよー」

矢追さんが「ちっ」と小さく舌打ちするのが聞こえた。

大城さんは半ば強引に背中を押して矢追さんを店の出口の方へと引きずっていく。



その様子を私はただ呆然と見つめていた。


助かった……。

私は緊張と恐怖から解き放たれて大きく息をついた。


今度こそ本当に危なかった。



いつも最高のタイミングで助けをくれる。

安堵からかホロッと涙が頬を伝った。

私は一体、何度大城さんに泣かされれば済むのだろうか。