黒色女子を個人授業

夕方6時半を過ぎるころ、柏木さんが社のメンバーを15人程引き連れて、クライアント先の会社近くにある居酒屋へと案内した。

お高そうな料亭風の店内を進み、一番奥にある宴会用の座敷へ通された。

しばらくするとクライアント様も10人程到着し、営業部の押田部長が、本日はお集まり頂きーーと乾杯の音頭をとった。


酒が入ると親父共は若い女の子に群がるものだ。

ただでさえ女性比率の少ない我が社からは、3人しか女性メンバーが用意できず、必然的に私にもお酌の役割があてがわれた。

柏木さんは持ち前の可愛らしさとノリの良さで、男共数人にいぢられてはあしらい、上手く立ち回っているようだった。

対して私はというと、愛想笑いを浮かべるだけで、上手に会話が弾まない。

社交性の低さと場数の足りなさと、極め付けは色気の無さか。

接待というのはどうも苦手だ。