黒色女子を個人授業

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「あれ? 酒井くん珍しいね。こんな時間まで残業?」

大城さんがコートとバッグを抱えてオフィスに入ってきた。

外出先から戻ってきたようだ。


「ええ。山田さんに不可能を可能にしろと言われまして」俺がゲンナリしながら答えると

「ああ、山田さん、顔に似合わず時々残酷なこと言うよね」

大城さんはクスクスと笑いながら「無理なものは無理だよねぇ」と身も蓋もないことを言った。

その言葉、すげー山田さんに聞かせてぇ。