黒色女子を個人授業

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「天野さん、そろそろ出るよ」

「はい!」

大城さんが天野を呼んでいる。

どうやら二人で客先へ行くらしい。

目線がバレないようにPCのモニターの影から二人の様子をそっと覗いた。

……だからストーカーっぽいとか突っ込まないで。



天野が大城さんのあとをパタパタと追いかけて行く。

上目遣いでハニカミながら、何かを話している。

と思ったら、恥ずかしそうにうつむいた。


……なんだよ。


そんな可愛らしい態度の天野、見たことないぞ。

なに女の子の顔になってんだよ。

2人の間で繰り広げられる物語が、俺の脳の中で否応なしに補完される。

気にいらない。