黒色女子を個人授業

「花山さん、大好きです」

前を歩く私に、滝川くんが囁いた。

「……大人の男は軽々しくそんなこと言っちゃいけないんだよ」

すると、滝川くんは不思議そうな声を出す。

「そうなんですか?」

「そう」

「じゃあ、いつ言えばいいんですか?」

彼の質問に、私は少し考えて

「どうしても、伝えたい、特別なとき、とか?」

ちらりと後ろを振り向いて、彼の様子をうかがった。


「今、伝えたいです」

滝川くんが私の手を取った。

私は驚いて、繋がれたその手に目を落とす。


「これから僕は、花山さんを最高に幸せにすると誓いますから」