黒色女子を個人授業

本当はそんなこと、どうでもいい。

私のために頑張ってくれている。

大切に思ってくれている。

まだまだ子どもっぽいけれど、もう少し見守ってやってもいいかなって思えた。


「じゃあ、それが改善されたら、付き合ってあげてもいいかな……」

「ほ、ほんとですか!?」

彼の目が輝く。

「だから、そのリアクションをやめろって言ってるの!」

「す、すみません」


彼は一歩引いて、私の後ろから着いてきた。

さっそく歩調を合わせろという私の忠告を守っているのだろうか。

それはまるで、私たち2人の関係を写しているようで。


こんなの、初めてだ。

いつも私の前を歩く人ばかり追いかけていたから。

追いかけられるのも、意外に悪くないかも知れないと思った。


背の高い彼を引っ張る、小さな私。

なんだか少し、不恰好。