黒色女子を個人授業

「何やってんですか? ぼーっとしちゃって」

「ああ、花山か」

今井さんは私の顔を見てため息をついた。


なんなのよ。失礼な。


ややムッとしながらも、私は普段どおりの口調で、問いかけた。

「こんなところにひとりで何してるんです? 帰らないんですか?」

私が言うと、彼は拗ねたようにそっぽを向いた。


んん? 何その態度?


「ほら、明日、子どもの運動会なんでしょう?
今日は急いで帰るんじゃなかったんですか?」

私が言うと、今井さんはうな垂れてため息をついた。

「……お前には、俺の気持ちなんて分からねえよ」


はぁ?

何をいじけてるのこの人は?

意味わかんない。