黒色女子を個人授業

お腹を満たしたところで、私たちは早々に切り上げることにした。

あまり深酒をすると、明日がもたない。

出張はこれからが本番。

クライアント環境を細かく調査して、報告書にまとめ上げなければならない。


今井さんが財布から1万円札を出して、滝川くんに渡す。

「お前、会計してこい」

「うわぁ、ごちそうさまです!」

滝川くんは嬉しそうにお札へ飛びつくと、伝票を持ってレジへと向かった。


ふと、私の携帯電話が震えた。

着信だ。画面には『天野彩香』の文字。