黒色女子を個人授業

クライアント先からの帰り道。

休憩兼、打ち合わせの反省会という名目で、途中にあるカフェに入って一息ついた。


「ひとまず、今の企画が通って良かったね」

大城さんがコーヒーを片手に言った。

「問題は期間と費用だね。限られた中でどれだけ派手にいけるか……」

資料に目を落としながら、再びコーヒーを口に運ぶ。


あああ集中できない!


私は叫び出しそうになりながら、この二人きりの時間が終わるのを待った。

正直、早く帰りたい。

これ以上この人といても仕事にならなそうだ。

雑念を捨てて、一人で黙々と仕事に没頭したい。

お願いだから、冷静になる時間をください。