黒色女子を個人授業

「靴擦れしちゃって。今日たくさん歩いたから」

そういって靴を浮かせてみると、踵に10円玉ほどの赤い跡が見えた。

街灯の明かりで見えづらいけれど、薄っすら血が滲んでいるのがわかる。


「うわぁ、お前、もっと早く言えよ」

「あとちょっとで家に着くから大丈夫かと思って。痛っ……」


私はポーチから絆創膏を取り出して、包みを開けた。

片足立ちでふらつきながら、踵に手を伸ばす。


「貸せよ」

よろける私を見るに見かねて、今井さんが足元にしゃがみこんだ。

絆創膏を私の手から奪い取る。