黒色女子を個人授業

先に口を開いたのは彼だった。


「名古屋といえば、手羽先かな?」


ああ、いつも通りだ。

私はホッとした。


「私は味噌カツが食べたいです」

「生クリームと小倉あんがのっかってるパスタ知ってるか?」

「何それ? 名物なんですか?」

「美味いらしいぞ」

「えー? 本当に?」


私たちはくだらない会話をしながら、電車に乗り込んだ。

やがて電車は大きな音を立てて走り出す。