黒色女子を個人授業

エレベータの脇にある窓から、階下に広がる都心の夜景が見える。

真っ暗な中に散らばる小さな明かりたち。

この中の一つに彼がいると思えば、なんだか少し救われた。


ずっと考えないようにしてきたけど。


会いたい。


会いたいです。


私はやるせ無い気持ちでバッグをギュッと抱きしめた。


音を立ててエレベーターが開く。

正面にある鏡が映し出した私の姿。

スカートを履くようになった私。


「全部あの人のせいだ」

誰もいないエレベーターで、私は小さく呟いた。