黒色女子を個人授業

「乾杯!」

ビールを注いだグラスが景気の良い音を立てた。


「終わったわー!」

宮間さんが気持ち良く叫んだ。解放感からか大きく伸びをする。


「お疲れ様でした」俺は心から労いの言葉をかける。

「酒井くんもお疲れ。いろいろありがとう」宮間さんは清清しい笑みで応えた。


彼女がうちの部署に手伝いにきた当初は、かなり追い詰められていて。

彼女の心を荒ませたのは、きっと孤独感だったのだろう。

放って置けなかった俺は、なるべく彼女の傍で話を聞いてやることにした。

抱えていた不満を共有できる相手ができただけで、彼女の表情は見る見るうちに柔らかくなり

独りで抱え込む苦痛から解放されて、彼女は以前の自分を取り戻したようだった。


それ以来、時間が合えばこうして二人で飲み交わすようになった。