黒色女子を個人授業

「あの、ごめんなさい! すいません、だいじょうぶです!」

私は慌てふためきながらエレベータを足早に降りて、オフィスビルの出口へ一直線に向かった。


みっともなさ過ぎる!

突然泣き出す女なんて、ドン引きだろう。

ましてや上司の前で泣くなんて。

失態! 社会人としてあるまじきことだ!



自己嫌悪に陥りながら逃げるように出口を抜けて雑踏の中へ飛び出した。


「天野さん!」

大城さんの声が後ろから聞こえた。

私は肩を強張らせ足を止める。


何を言われるんだろう。