黒色女子を個人授業

二人を乗せたエレベータがわずかな音を立てて動き出した。

「僕はほどほどで納得してしまう人間だから、逆に君のような人が必要なんだよ」

わかる? と言って彼は再び私の顔を覗き込む。

「君がいてくれてよかった」



彼の言葉に声を呑んだ。

今まで

こんなに真正面から自分を認めてもらえたことがあっただろうか。


ずっと、自分が正しいと思う方へひたすら突き進んできた。

報われないことの方が多いけど、頑張って頑張って

自分が本当に正しいのかもわからないけれど、それでも頑張るしかなくて


本当は自信なんてないし

でも強く見せなきゃいけないし

無理もたくさんしてきた。



言われて気がついた。

ずっと私は

必要だと言ってもらいたかったんだ。