黒色女子を個人授業

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「お久しぶりです、宮間さん」

「あら、酒井くん」

酒井は帰りのエレベーターホールで宮間を見つけると、軽く会釈した。


「そっか。ここ、酒井くんの部署だものね」

昔と変わらない爽やかな笑顔で、宮間は微笑む。

「宮間さんは、ヘルプにきてるらしいですね」

「うん。ひとまず、今月だけのスポットなんだけどね」

「……随分、天野たちをいじめてるって聞きましたけど」

苦笑いで漏らした酒井の言葉に、宮間はぎょっとして振り返る。


「……お手柔らかにしてやってくださいね」

酒井は申し訳なさそうにくしゃっと微笑んだ。