黒色女子を個人授業

彼女にそこまで入れ込む必要はない。大城は携帯をポケットにしまいながら奥歯をかみ締めた。

自分の将来と、彼女と、どちらが大事かと問われれば、もちろん前者だろう。

わかってはいる。

頭では。


それでもまだ近くにいてやりたいと感じるのは。

――もう自分でもよくわからなくなっていた。


自分を必要としてくれる人がいて

自分にできることがある。


大城は自分自身に問いかける。

俺が依存しているのか? 彼女に?


そんなはずはない、と額に手をあてて宙を仰ぎ見た。


どちらを選ぶことが正しいのか。

自分ではうんざりするほど良く解かっていた。