黒色女子を個人授業

「ですから、その辺の話も含めて、今晩いかがでしょう?」

新しい仕事が取れるとなれば大喜びだ。

早く大城さんに知らせなくては、と私は浮き足立った。

「でしたら、大城やうちの営業も含めて……」

「それはいけません」

矢追さんはより一層小声になり、グイッと身体を寄せてきた。

「これは内々の話なので、あまり公にする訳にはいかないんですよ。
ですから、詳しくは私と天野さんがもっと親密になれたらお話します」


私はようやく理解した。

これをダシに誘い出そうとしている!?


「で、ですが、私にはそういった権限もないので、上が立ち会わないと……」

「天野さんはよく分かっていらっしゃらないようだ」

返答に困る私に、矢追さんは不適な笑みを浮かべた。