黒色女子を個人授業

ふと大城さんがポケットの携帯を取り出した。着信のようだ。

「……失礼。少々よろしいですか?」

携帯を軽く持ち上げながら合図を送る大城さんに、矢追さんは頷いた。

「ここは音がうるさいので外でどうぞ。
外側からはカードキーがないと入れませんので、終わったら私の携帯に電話をください。
内側から鍵をお開けしましょう」

「お手数おかけします」

そう言い残すと、大城さんは一人で部屋を出て行った。


矢追さんはひと気のないサーバールームを奥に向かって進み、私を目的のマシンが置いてある場所まで案内した。

まだ稼働していない新品のサーバーに電源を入れてプロパティ画面を開き、このマシンのスペックを確認する。

想像していたよりずっと性能の良いマシンだ。現在想定しているアクセス数にも耐えられるだろう。

「これなら十分ですね。
後ほど改めて性能テストもしますが、おそらく問題ないでしょう」

私は見解を述べた。