黒色女子を個人授業

「ええと……宮間さんの作業は今日やらなくても十分終わる程度に振っていたと思うんですが……」

よっぽど休日出勤はまずかったのか、なおも説得を続ける大城さんに対して、宮間さんは切実に訴えた。

「どうしてもお手伝いしたくて。
……それに、天野さんに何点か資料の修正をお願いしたので、作業が押しているはずです。
その分私が引き取ります」


突然出た自分の名前に驚いて、私ははっと顔を上げる。

大城さんが眉をひそめてこちらを見た。

「天野さん、そうなの?」

「……はい。
……半日程度で終わる量ですので、スケジュールに大きな影響は……」

私の話が終わらないうちに、大城さんは真剣な顔になる。

「半日分も追加で作業が入ったなら、私に一声かけてください。
一人で抱え込んで残業で帳尻合わせようとはしないで。
宮間さんも。
勝手に判断しないように。あくまでヘルプなんですから」