黒色女子を個人授業

私たちが新年の挨拶を終えて仕事を始めると

「明けましておめでとうございます」

再び明るい声が背後から響いた。


大城さんは声の方向へ顔を向けると、若干笑顔を引きつらせた。

「……で、どうしてあなたまでここにいるんです?」

「私だけ家でのんびりなんてできませんよ」

そう答えた声の主、宮間さんはにっこりと笑った。


珍しく大城さんがやれやれと困った顔をする。

「お気持ちはありがたいですが、先日お話をした通り、あなたを休日出勤させると部署的にいろいろ問題がーー」

「今日出勤したことは内緒にしておきますから」

強引に大城さんの言葉を遮ると、抱えていたノートPCを彼の席の隣に置き「この席使ってもいいですよね? うちの部署には誰もいなくて寂しくて」そう言って腰を下ろした。