黒色女子を個人授業

「いい? 彩香、社内恋愛ほど安心なものはないのよ?」

女子トイレをあとにしてオフィスへの廊下を歩きながら、花はとうとうと社内恋愛理論を解き始めた。

「相手の身分が分かってて、収入も分かるし、将来性も分かる。
ついでに日頃の行いとか、性格も見れちゃう。
最高に合理的でしょ」

言われてみると確かにそうなのかもしれない。

けど、

「それを言うなら花がやればいいじゃない」

「私はいいの。別れたら気まずいから」

それを知ってて私に勧めるのか。