黒色女子を個人授業

少しむきになった大城のリアクションを見て、今井のおふざけはエスカレートする。

「あー、今頃なにしてんのかな。あんなことやこんなことしちゃってんのかな」

「下品なこと言わないで貰えます?
だいたい、僕のどこをどう見たらそう見えるんですか」

「いやもう全身から天野が可愛くて仕方ないオーラ出ちゃってますけど。
あ、ひょっとして気づいてない系?」

とうとう怒りが頂点に達したのか、大城は明らかに苛立った声で叱咤した。

「だから! そういうくだらないことを言ってないで。
ほら仕事止まってますよ」

鬱陶しそうにあしらう大城に、今井はニヤニヤ笑いながら「お前は面白いなぁ」と吐き捨てた。

大城は答えない。

キーボードを打つカタカタという音だけが室内に響く。