黒色女子を個人授業

翌朝。

女子トイレで顔を合わせて一発目、おはようの代わりに花は不満気な声を上げた。

「あー、彩香また地味な服着て来てるー。
もうちょっと女子力高い服、来てくるって約束したじゃーん」


そんな約束した覚えはないよ。

でも今日の服はほんの少し意識して、いつものモノトーンコーデに濃紺のジャケットを加えてみたのだけど。

そんなマイナーチェンジは理解してもらえなかったらしい。


「せっかく酒井との間を取り持ってあげようと思ってたのに。
それじゃあ色気も何もないじゃない」

「だからそーゆーのはいいってば」

どうも花はお節介すぎる。

まぁ、それが良いところでもあるのだけど。