黒色女子を個人授業

「……私にはこれが合ってるの」

悔し紛れに言ってみる。

花みたいに可愛くないから、そんな女の子らしいカッコは恥ずかしくってできません、てのが本音。

呆れたように花が言った。

「そんな真っ黒じゃ男が近寄れないよ。変わらなきゃ。今のままでいいの?」

「そこまで無理して恋愛しようと思っていないから。だいじょうぶなの」

……これも強がりだ。

だって今さらどうしろと?

入社して6年、このスタイルを貫いてきたのに、急に女の子らしい格好をするなんて。

どうしたことかと思われちゃうじゃないか。考えただけで恥ずかしくなる。


頑なな私の言葉に、花は「そう……」と諦めたように呟いた。