黒色女子を個人授業

「ん? なんのこと?」

彼は再びしらばっくれたが

「天野さんから聞きました」私の言葉に

「……まいったな」彼は苦笑いを浮かべる。


「ううん、ごめんなさい、本当は聞いてません。カマかけちゃいました」

私が笑顔で言うと、彼は一瞬、えっ!? と小さく呟いて、今度こそ破顔してあははと笑った。

「ヤられちゃったね」手を上げて降参のポーズをする。


「で、どうしたら黙っててくれる?
ジュース一本くらいで許してくれるかな?」

彼は口止め料の交渉に入った。

話が早くて助かる。もちろんジュース一本程度じゃ許さないけど。