黒色女子を個人授業

私はにこやかに尋ねた。

「天野さんの具合どうでした?」


彼は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐにいつも通りの笑顔に戻った。

「話が伝わるのが早いね。酒井くんの方から聞いたのかな?」

「はい」

「じゃあ仕方がない」

大城さんは私の隣に座り、人差し指を唇に添えて、内緒にしてねの合図を送った。


「天野さんと仲良いんですねー。私が風邪引いたときはお見舞いに来てくれなかったのに」

拗ねる私に「そうだったっけー?」と彼はしらばっくれた。

「お財布も、プレゼントしてあげたんですか?」

私はちょっと意地悪にカマをかけてみる。