黒色女子を個人授業

一通りの料理を終えたところで、天野がお腹が空いたと言い出したので、少し早めの夕食を取ることにした。

俺が作ったのは、キャベツ、にんじん、アサリ、エビなどを炒めたシーフードパスタと、玉ねぎとエノキに卵を散らしたスープ。

「酒井くん、料理上手なんだね」

意外だったのだろうか、天野は机に並んだ料理をしげしげと眺める。

パスタを口に運び「あ……美味しい」と驚きの表情を浮かべた。

「ホント?良かった」俺が頷くと「私より上手」と少し複雑そうに笑った。


「こんなんでよければーー」

俺は少し口ごもりながら言った。

「……いつでも作るよ?」


これじゃあ、まるでプロポーズみたいじゃないか。

しかも男女が逆になっている。


俺としては深い意味を込めて言ったのだが

「うん、ありがとう」

サラリと流されてしまって、落胆する。


気づかないよなぁ、こいつは……