黒色女子を個人授業

天野はあーゆータイプだから、俺に助けを求めないだろうし、これ以上聞いても多くを語らないだろう。

俺は慰めようもないし、してやれることは何もない。

だからせめて、いつも通りに。

少しでも彼女の気が楽になるように。


俺は冷蔵庫にあったキャベツを取り出すと、葉を一枚一枚バリバリとめくった。

軽くゆすいでザクザクと切ったあと、ボールに入れる。


料理には割と自信があった。

全部自己流だけど、一通りのことはできる。

長いこと一人暮らしで自炊していたし、いろいろなメニューを試していた時期もあった。


ちょっと単純かもしれないけれど、これを食べて元気を出してくれれば。


……あの場で、これ以上向き合っていられなくて、逃げてきたってのもあるが……


天野は、ベッドに腰掛けて不安そうにチラチラとこちらを見ていたが、そのうち観念したのかベッドへ横たわった。