黒色女子を個人授業

よし。

俺は腹を決めて再び天野に向き直った。

「お前、食欲はあるんだよな?」

「え? う、うん」

突然の問いかけに、天野は何のことかわからない様子だった。

「じゃあ、台所借りるな。食材、適当に使っていい?」

「いいけど……」

戸惑っている天野にかまわず、俺は台所へ行って冷蔵庫をパカパカと開ける。

「あー、あんま野菜ないなぁ。冷凍は……このシーフードミックス使っていい?」

「うん……」

勢いに押されて、天野は頷く。

それでもやっぱり不安になったのか「……ねぇ、急にどうしたの?」困惑した表情で俺の元に寄ってくる。

「帰る前に夕飯作っといてやるよ。天野は寝てろよ」

そう言って俺はまな板と包丁を軽く水で流した。

「あ、ありがと……」

天野は突然料理を始めた俺を不思議そうに眺めるも、やがてベッドの上に戻っていった。