黒色女子を個人授業

病院の診察時間までにまだ少し時間があることがわかって、私達は軽く朝食を取ることにした。

昨晩、大城さんが買ってきてくれた差し入れの中から、私は果物のゼリーを手に取り、彼はパンを適当につまんだ。


インスタントのコーヒーを飲みながら、彼は部屋の中をぐるっと見回す。

「意外と可愛い部屋だね」

彼の目線の先には、1メートルほどあるビッグサイズのクマを筆頭にぬいぐるみが何体か転がっていた。


は、恥ずかしい……

まさか会社の人に部屋の中を見られることになるとは……

来るのが分かっていれば、全部押入れの中にぶち込んだのに。

今となってはあとの祭りだ。


カーペットの上に転がっていたピンク色のクッションをパフパフと撫でながら、大城さんは感想を漏らした。

「こういう女の子っぽいもの、嫌いなんだと思ってた」