黒色女子を個人授業

「ところで、熱、下がりました?」

大城さんは枕元にあった体温計を私に手渡した。

計ってみると、まだ37.8度。

彼は受け取った体温計の表示を見て、難しい顔をした。


「昨日病院行った?」

「いえ……」

「土曜日でもやってるところあるかな……いつもどこの病院に行ってる?」

彼が携帯電話を取り出して調べ始めたようだったから、私は慌てて手を横に振って断りのジェスチャーをした。

「大丈夫です、たいしたことないですから……」

「ダメ。これは上司命令。あとで僕も一緒に行くから」

「一緒にって……」

さすがにそれは、と言い返そうとすると

「また倒れられても困る」

先手を打たれ、何も言えなくなってしまった。