黒色女子を個人授業

携帯電話の振動音で目が覚めた。

いつの間にか眠っていたようだ。

私は枕元へ手を伸ばし、携帯の着信履歴を調べると、大城さんの名前が入っていた。

わざわざ病欠のときにかけてくるなんて、緊急の用事だろうか?


すぐに電話を折り返すと、2コールする間もなく彼が出た。

『よかった、出てくれて。身体は大丈夫?』

電話口から大城さんの柔らかい、でもどこか慌てたような声が聞こえてくる。

何かあったのだろうか。


「まだ熱があって……でも大丈夫です」

全然大丈夫ではないのだが、言っても仕方がないので当たり障りなく答えた。