黒色女子を個人授業

あの長くて小難しい論文、全部大城さんが書いたの!?

すごい、と思うと同時に恥ずかしさが込み上げてきた。


それを先に言ってよ!

無駄に怒っちゃったじゃないか!


「だったら、どうして私にそんなこと頼んだんですか。
ご自分でまとめた方が早いじゃないですか」

怒りのやり場をなくしながらも、依然として苛立っている私を尻目に、大城さんは馬鹿にしたような笑みから一転、今度は優しく微笑んだ。

「天野さんにマネジメントを勉強させたいと思ったので。
言っていたでしょう? 何か仕事に役立つ勉強がしたいって」

優しい言葉と笑みに、ドキリと心臓が高鳴ってしまった。

ひょっとして私のために……?

わざわざ時間を割いてくれていたの?


「まぁ、正直、自分でまとめるのが面倒だったってのもあるんだけど」

彼が目を逸らしながら呟くのを私は見逃さなかった。

やっぱりそんな理由じゃないか。