黒色女子を個人授業

キョトンとしている私に痺れを切らしたのか、酒井くんは「寂しい独り者同士、飲もうってことだよ」と説明を加えた。

ああ、そういうことか。

ひょっとして私がクリスマスにひとりで寂しい思いをするんじゃないかって心配してくれた?

私に友達が少ない話、花から伝わったのかな?

わざわざクリスマスに付き合わせるのは申し訳ないけれど、この気遣いは嬉しかった。

友達がいてくれるって、いいもんだな……。


「うん、いいよ」

私の答えを聞いて、酒井くんは何故か複雑な表情をした。

「……いいのか?」

どうして聞き返すんだろう。自分で誘ったくせに。

「どうせ仕事くらいしか予定なかったし」

「……じゃあ、店探しとく」

酒井くんはぶっきらぼうに言い放つと、残りのご飯をかけ込んだ。