黒色女子を個人授業

「天野って、大城さんと付き合ってるの?」

突然の質問に思わずむせそうになって、慌ててグラスの水を口に流し込んだ。


「どうしてそうなるの? 全っ然、そんなんじゃないよ」

「いや、親しげにしてるとこ見たからさ」

親しげ……?

酒井くんの前で親しげにしていたことなんて、あっただろうか。


あの日の夜が頭をよぎる。

……まさか。

ううん、酒井くんが知るわけがない。


私が思い巡らせていると、それに、と彼は言い難そうに言葉を付け足した。

「お前が大城さんのお気に入りだって聞いたから」


お気に入り……?

どういうこと? 

私は頭の中が疑問符でいっぱいになった。