キミへの想いを10文字で。

「あのバカ……ケンタッキーって……」


「ま、まぁ、クリスマスだしね……それは元々買うし、なんか作るよって言えばよかったじゃん!」


突っ伏したところから少し顔をあげて、あたしのフォローに反応する希美。


「だから……好きな食べ物聞いてみたの。あ、作るってことは、内緒にしてね。そしたら……」


「そ、そしたら?」


「しょ、小籠包……って」


うわーん、ともう一度突っ伏す希美。


カーネルサンダースのバカ!!小籠包って無茶でしょ蒸し器とかないしバカ!!!と荒れ模様。

……お気持ち、お察しします……。


希美の頭のてっぺんを見ながらもう一度、ずずず、とシェイクを飲む。


この間ここで見かけたお姉ちゃんと彼氏さん。


……明日はどこで、デートなんだろう。