「座ったら??」


促されて座った、お姉ちゃんの部屋のラグマットは、白くてふわふわで、イメージにぴったり。


あたしの部屋にこんなの敷いたら1日でコーラをこぼしたりポテトチップやクッキーの油がつくよ。


お姉ちゃんは、きちんと制服からもこもこの部屋着に着替えていて。


あたしは当然のように制服のまんまで、こんなところにも女子力の差が出るのね……と内心愕然としていた。


「ね、お姉ちゃん。もうすぐクリスマス、だね」


「ん?……うん、そうだねぇ」


「か、彼氏と……デートとかするの?」


「ん?……えー?あはは、そうだねぇ、丁度冬休みだし」



……さっきから、なんか、変。


何この宇宙飛行士との会話みたいな妙な時差。