キミへの想いを10文字で。

「んー、じゃーまー、そのうちいつかタイミングあえば…「一花!」


あたしの言葉を遮って、希美が手をぎゅっ、と握ってくる。


「タイミングってのはね……合うもんじゃないの。合わせるもんなの!!!」


じゃあアナタ博己君にタイミング合わせなさいよ、などと言えるはずもなく。


「質問です。一花ちゃんは毎朝誰と登校してますか?」


「……いつもお互いにギリギリのため、翔琉と……「いぇす!」


希美の悪のりが止まらない。


「健闘を祈る。ささ、これもお食べ」


希美に差し出されたナゲットに、はちみつ醤油という斬新な味のソースをつけながら、口に運ぶ。


……味付けの斬新さも相まって、複雑な気持ちになりつつ。