キミへの想いを10文字で。

「あ、なんかアイス食べたくなっちゃった。一花ちゃん、いる?」


いや、あたしまだお風呂入ってないし……というあたしの答えは待たずに


「この間買っておいたハーゲンダッツ、まだあるかなぁ~」


ふわ、と立ち上がってドアに向かうお姉ちゃん。


清々しいほどに、自由。


でも、かわいいんだよね。たまに、というか頻繁に、『妹みたい』って思うし。



お姉ちゃんが立ち去った後の、ふわんと残るシャンプーの香りをかぎながら、同じのを使っているはずなのに、あたしからはこんないい匂いしないなぁ……と思う。


真っ黒で、まっすぐで、可愛いげのないあたしの髪の毛。