まだうまく″恋人同士″として振る舞えないあたし達を取り巻く空気は、ほんのり暖かくて。


もうすぐ、春なんだなぁと思った。


これからの季節を、翔琉の幼馴染みとしてではなく、恋人として過ごしていく。



それだけで、泣いちゃうくらい幸せだと思った。


「翔琉、凄くすごーーーく大好き」


「字数オーバー」


二人で笑う。



10文字なんかじゃ収まりきらない。


あたしは、翔琉が、だーーーーーーーい好き。













*おしまい*