キミへの想いを10文字で。

「ね?ギリギリ10文字!」


得意気に言ってから、照れてる翔琉に気がつく。


「ちょっと……ここで照れるとか反則じゃない?!」


「反則はお前だろ?!」



いつもの喧嘩みたいになるけど、そうじゃない。


あたし達の、気持ちは同じ。


「……帰るか」


「あ、ほら課題集 」


ベンチに置き去りのそれを手渡そうとすると、


「あ、いらねー」


「へ?」


「紙を見せる口実だもん、しかも俺が苦手っつってもお前の写すほど不自由してねーよ」


な、に、をーーーー?!