「俺さー、結実ちゃんのこと、好きだったじゃん?」
知ってるよ、痛いほど。
「小さい頃から、ずっと。だから、彼氏が出来たって関係ねー、とか思ってて」
……予想通り。
「だけど、その気持ちが初めて揺らいだのはいつかなーって振り返ってみたら」
翔琉が、自分の座っていたベンチをとんとんと叩く。
「ここでお前が泣いてた時」
……へ?
「いやー、ベンチに、体育座りっていうのも衝撃だったけど」
それは……あたしが恋に落ちたあの日の事でしょうか。
何か言ってみようと思うのだけど、言葉が出ない。
変なことを言って遮らずに、翔琉の言葉を、想いを、全部知りたい。
知ってるよ、痛いほど。
「小さい頃から、ずっと。だから、彼氏が出来たって関係ねー、とか思ってて」
……予想通り。
「だけど、その気持ちが初めて揺らいだのはいつかなーって振り返ってみたら」
翔琉が、自分の座っていたベンチをとんとんと叩く。
「ここでお前が泣いてた時」
……へ?
「いやー、ベンチに、体育座りっていうのも衝撃だったけど」
それは……あたしが恋に落ちたあの日の事でしょうか。
何か言ってみようと思うのだけど、言葉が出ない。
変なことを言って遮らずに、翔琉の言葉を、想いを、全部知りたい。

