キミへの想いを10文字で。

翔琉が黙ってこっちを見ている気がする。


「あたし、確かに言ったけど!変なこと言っちゃったけど、そういうのじゃないじゃん?あたし達。気とか、使わないで、ホント。あたし別に普通に出来るし」


ダメだ。

焦ってますます、何言ってるんだろ、あたし。


「…………」


翔琉の沈黙が怖い。




見間違いかと思ってもう一度紙を見てみるけど、そこには確かにあの問いと答え。



「あー……」


翔琉が口を開く。


あたしの全神経がそこに集中する。


一言も、下手したら呼吸すら聞きもらすまいとするような。