キミへの想いを10文字で。

「悪趣味だよー、こういうドッキリ!」


「…………」


あたしの精一杯の楽しげな声を思いっきりシカトする翔琉。

……ひどくないですか??


て、いうか。


早く、いつもの感じで笑い飛ばしてよ。


冗談に決まってんだろばーーーーか、って言ってよ。


早くしないと、本気にしちゃう。


早くしないと、泣いちゃう。






「ホント」


ぽつり、と呟いた翔琉の言葉が、しっかりとあたしの耳に届く。


ホント……って、ほんと?!


「あのね、翔琉、いいんだよ、気を使わなくて!確かにあたし、変なこと言ったけど、別になにも、そんな……」


慌てて、凄く早口になってる気がする。


だって、そんなわけないんだもん。